|
「ちょいと一言」
再びの自画像。
ついひと月前はまだ高校生だった作者のこの変貌ぶりはどうだ。
といっても、在学中からかなりのデッサン力を持ってはいたので、これくらいの
表現力は特筆するに及ばない。
私がこの絵を高く評価するのはたびたび指摘するところの作者のこの絵にかける
前向きな姿勢にある。
いい自画像とはすべからく作者の心理的内面を充分に活写した作品であることを
思えば、この絵は作者の青春時代を代表するに値する作品となるのであろう。
画面右手に大きく突き出した手は、作者の自己に賭ける意欲の表れなのだろうと
読み解きたい。
顔と手との距離感も充分表現できている。
髪の毛の表現も丁寧に描写しながらもスピードがあって、画面にここちよいリズ
ム感を生み出している。
そして爛々と光り輝く両の目の表現はどうだ。
活き活きとしているでしょう?
この絵は息をしている、つまり呼吸をしている、よってこの絵は時空を超え、い
つまでもいつまでも存在し続けるだろう。
画面右手の髪の色をややブルー系で表現したのは、無意識ではあろうが青春特有
の不条理な揺れ、つまり一抹の不安の表れ読み取るのはと読み取るのは、私の穿
ちすぎだろうか。
ともあれ、立派な作品である。
Kさん、今年一年しっかり勉強して、もっともっといい絵を描いて下さい。
2008/05/17
|