〜このコーナーでは,研究所生全員の中から上手い下手に関係なく「これっていいなぁ」と思う作品を毎週紹介します〜

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「ちょいと一言」

6月17日

今という価値観の混沌とした時代に、芸術を志す若者は何を目指すべきなのか。
例えばクラシック音楽やジャズの場合、ひたすら古典やスタンダードを勉強する人もいれ
ば現代音楽やモダンを求めて勉強する人もいる。
今回取り上げる作品は日本画を目指す受験生の作品(といっても彼女は晴れてこの四月
から大学に進学したのだが)日本画というジャンルもクラシカルとコンテンポラリー的表現
の狭間で揺れ続けているジャンルのひとつだと思うのだが、絵画の場合、特に日本画の
場合は基礎的観察力、表現力が大切な分野だとオジサンは思うよ。
この作品は大学受験後の作品なのだが、なんとも皮肉なことに彼女は受験のプレッシャー
から解放されたかのごとく、デッサンにしろ着彩にしろ飛躍的に急成長したのである。

こういう作品を観るのはなんとも心癒されますな。
芸術は時として時代の空気の反映でもあらねばいけないが、冒頭述べたように混沌とした
時代だからこそ、このような作品が翻って時代の反映ともなりうるのではないだろうか。

ユラカワさん、あんたはクラゲのようにゆらゆらと漂いながら、流行などに惑わされず、
一枚一枚しっかりとした作品を描いていってください。

きっといい絵が描けると思うよ。


2010/06/17

 

作品サイズ-B3画用紙
表現素材-透明水彩絵具
制作時間 -6時間
作者 - 本科生